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株式会社トーイツ

CLIENT
材木メーカー
AREA
東京都
PRODUCTION TIME
2022〜2024

100年先を見据えた、家業から企業への改革。

STEP 1課題

売上重視の経営スタイルから理念に基づく経営への転換が求められていました。会社の理念が統一され、社内外に正しく発信し、社員自身が自立的にブランドを運用できる状態を目指していた。

STEP 2施策

代表の幼少期から取材し、価値観や考え方を取材。その内容をもとに理念の言語化からロゴ制作、ツールの整備、定例での伴走まで、一貫してブランディングを推進。代表の意志を起点に全体設計を行い、社員・家族・お客様・地域など関わる全ての人々との「関わりの輪を巡らせる」企業理念を可視化。社内外の認識統一とブランドの自走を目指す。

STEP 3詳細

社長の考えが整理され、ご自身の迷いが払拭。社員にも想いが伝播され、理念に基づいた行動に変化。トップダウン中心だった状態から、会社を主語に意見する社員が増え、次世代の育成やブランド拡張、組織改革の推進力の礎となった。

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WORKFLOW - 2022〜2024

課題

創業100年を迎えた、材木事業を手掛けるトーイツ。近年は売上こそ好調だったものの、その背景には競合他社の減少による一時的な追い風があり、自らの力で選ばれているわけではないのでは。という危機感が生まれていた。

これまでの売上重視の姿勢では、社員の給与水準だけが上がり、人として大切にしたい価値観が薄れてしまう懸念も。会社としてのあり方を見直し、短期的な数字ではなく、次の100年にふさわしい価値を築きたい。そんな想いが芽生えてきた。

プロジェクトスタート当初は、「家業」から「企業」へと進化する転換期。代表の考えを言語化し、社員一人ひとりが心の底からその考えに納得し、行動に移せる状態をつくること。
そして、社内外でトーイツらしさを共有し、社員自身がブランドを判断し、自立的に体現できる組織を目指し、ブランディングが始まった。

施策

まずはじめに実施したのが代表へのアンケート、ロングインタビュー。社長の思いを言語化するためには、まず社長自身のことを知る必要があった。当社独自のシートを用いて、「どのような価値観を持たれているのか」、「仕事において重要なことは」など幼少期から遡り、根底にある考えや思いを深掘りします。その内容をもとに、整理、分析し、理念を言語化、「関わるすべてのステークホルダーの好循環を生み出す」という思想をかたちにした。
また、策定した理念をビジュアル化するVI制作として、事業の根本にある木をモチーフとしたロゴを制作。デザインキーワードには「巡る」「波紋」「成長」を設定し、周年ロゴなども展開。ブランドが社員の言葉で語られる状態を目指した。

その後、ブランドの世界観を統一し、理念を伝えるため理念ブック、名刺、会社案内などの各種ツールも、目的に応じて優先順位をつけて設計・制作。企業の資産として残るクリエイティブを丁寧に進行。

プロジェクト全体として、お客様とのブランディング定例では経営の伴走を行い、課題整理・中長期計画と共にブランディングを継続的に推進。社内外でブランドが理解され、自走できる状態を構築を実現した。

結果

会社の方向性や価値観に対する社長の考えが言語化され、判断軸が明確になったことで、経営層の迷いが払拭。
その考えは社員にも浸透し、日々の意思決定や行動が理念に基づいたものへと変化した。トップダウン中心の体制から、会社を主語に「どうすればより良くできるか」を自発的に考え、発言する社員が増加。

結果として、社員一人ひとりが主体的に関わる風土が生まれ、次世代リーダーの育成や自社ブランドの拡張、組織改革の推進においても全社的な一体感と推進力が生まれた。現在では、企業としての意思統一と安定した成長の両立が実現し、持続的な価値創造へ向けた確かな基盤が整いつつある。

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