
株式会社インテリアニシダ
- CATEGORY
- 展示会等の床施工・内装業
- AREA
- 東京都
- PRODUCTION TIME
- 2024/5-2025/1
業界の未来を切り拓く企業への第一歩。
- STEP 1課題
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株式会社インテリアニシダ様は、展示会の床施工で高い実績を持つ企業。しかし業界全体で進む職人不足と高齢化に加え、展示会設営の深夜労働のイメージもあり、採用活動が難航していた。また、業務分担の明確化や長く働けるような社内制度の整備なども必要で、何から着手すべきか悩みを抱えていた。
私たちはそんな状況を、先代から続く"家業"から"企業"という組織への変革が必要なフェーズと捉え、課題への個別対応ではなく企業理念の策定から取り組むことを提案。 - STEP 2施策
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取材や社員アンケートを通して、業界変革を見据える社長と現場改善を重視する社員の間に、ありたい姿や課題認識のギャップがあることが見えてきた。そこで策定する理念は、現場社員が行動に移しやすい言葉づくりと、ビジョンで業界全体の未来を示す方針を定めた。
社員参加型のワークショップなどで自社の魅力を掘り起こしたり議論を重ね、策定する過程そのものが、社内の目線を揃える一助となるようプロジェクトを設計・進行していった。 - STEP 3結果
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完成した理念は社内の共感を得るだけでなく、求職者に床施工業界の意義を想起させる効果も期待できる言葉となった。社長と社員とで共に議論した過程があったからこそ、理念を今後、採用・業務・教育へ活かそうとする一体感を生む機会にもなった。
現在はミッションに掲げた「床施工のプロ」を表現するビジュアルがWEBサイトなどにも反映され、求職者層にも変化が生まれ始めている。
WORKFLOW - 2024/5-2025/1
課題
株式会社インテリアニシダ様は、東京ビッグサイトなどの展示会における床施工を担う、業界内でも屈指の存在である。しかし、建設・ディスプレイ業界全体が抱える「職人不足」と「高齢化」は深刻で、採用においては展示会設営特有の深夜労働といったイメージが先行し、母集団形成の段階から難しさを感じていた。
また社内では、業務分担の明確化やマニュアル作成、制度整備など、入社後に長く働き続けられる環境づくりも取り組むべき事項として抱えていた。
私たちはこの状況を、先代から続く「家業」から「企業」という組織体へ変化するフェーズだと認識。いま必要なのは、個別の課題への対応ではなく、すべての解決の土台となる企業理念の策定だとご提案することからプロジェクトはスタートした。
施策
はじめに、社長・会長への取材と、管理職・若手社員へのアンケートを実施。そこから見えてきたのは、業界全体を変える使命感を持つ社長と、現場改善を重視する社員との間に、ありたい姿や課題認識のギャップがあることだった。社員が現場に目を向けるのは当然のこと。しかしインテリアニシダ様の場合、会社の課題が業界全体の課題とも重なるため、現場視点に加えて業界視点を取り入れていくことが重要だと考えた。
そこで理念策定にあたって立てた方針は、まず現場社員が理念を行動に移しやすいように抽象的な言葉に寄り過ぎないこと。そして、自社だけでなく業界全体がめざす未来を示す言葉として整理することを定めた。
プロジェクト中盤には、社員参加型のワークショップも実施。自社の価値を改めて話し合うのは言葉に詰まる場面もあったが、問いの角度を変えながら対話を重ねることで、無意識のうちに大切にしてきた価値観が徐々に見えてきた。
収集した意見を踏まえて、ギフトから理念の言葉をご提案。中でも社長の頭を悩ませたのは「ビジョン」だった。社員と肩を並べて歩むことを大切にしてきた社長だからこそ、日常業務から離れた遠いビジョンではなく、もう少し近くにある共感しやすいビジョンを定めるかの迷いがあった。そのとき立ち返ったのは、「自社の課題解決には、現場から業界へ視野を広げることが不可欠」という当初の方針。これまでと変わらず社員に伝わるような距離感を大切にしながら、変えていくべきことをブラさないよう表現を試行錯誤した。
結果
完成した理念は、社内の共感を得るだけでなく、求職者に床施工業界の意義を伝え、ポジティブなイメージを想起させるものとなった。ここまでの過程を振り返り、社長からは「現場のリアルな声に気付かされることがあった」という言葉をいただいた。社員の皆さんからも「自分の立場で変えられることは何か。それを考えるきっかけになった」という声があり、理念を今後 同じ目線で採用・業務・教育へ落とし込んでいこうとする一体感も生むことができた。
現在は、ミッションで掲げた「床施工のプロ」を表現するビジュアルがWEBサイトなどにも反映され、求職者の層にも変化が生まれ始めている。
腰を据えて自社と向き合うことで生まれた今回の指針は、次の一歩を選択する際の強い自信となる。その選択を続けた先に、1つひとつの課題が解決していき、業界をも変える力になっていくことが期待される。





